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口隼飛とは誰なのか vol.2 〜河川敷のライダーは強い〜

07.20.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


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 1週やすみをおいて、再び出口隼飛について探る。
 僕、あるいは先々代のDS編集長がよく言っていたことで、「モトクロスライダーは川で分かれている」説というのがある。もちろんマウンテンコースで育ったライダーだって多いのだけれども、いろいろ考えてみると「川」で育ったライダーがすごく多いことがわかる。

 そのなかでも、関東近辺では著名な川が相模川である。このあたりの情報はかなりグレーゾーンな話なので詳細な話は避けておくが、知っている人は必ず知っている地域で、小池田猛やその兄貴分?にあたる田渕もここで育ったとか。いや、もっというならJNCCが誇るヤングガン小林雅裕もここで育った口である(余談だが、実は僕と小林のはじめての出会いはここだった。僕がはじめて特集を担当させてもらったとき、ゲリラ的にその場にいるライダーにインプレを求めたのだが、偶然にもそれが小林一家だった。当時はJNCCに参加していなかったのだが、ほどなくあの鮮烈なデビューを遂げることになった)

 出口は、相模川で育ったライダーなのである。本人はそうは言っていないが、僕はこの面が非常にクロスカントリーへの適性を厚いものにしているのではないかと睨んでいる。いわゆる本コースは、もはやシングルトラックの荒れたコースで、出口自身も「前の周回でジープががっつりジャンプを壊していたりして、ジャンプの着地でクランクケースが割れたことだってあたんですよ。あそこは鍛えられたなぁ」と話してくれた。
 モトクロスの練習をしていたはずだが、その急な状況変化への対応力が、モトクロスレベルのスピードのなかで養われていったということではないか。ちなみにこのように話している出口は前回も書いたように「上りは苦ではないですね」と言っている。長野の2ラウンドは、なんといってもヒルクライムがハイライトだった。難しかったし、テクニカルだった。しかし、それに対して練習は必要なのか。慣れは必要だとしても、オフロードに対する素養で、クリアできる問題なのではないか。

 出口を取材して、そんな「クロスカントリーライダーを育てるには」的なことまで考えさせられてしまった次第である。

→vol.3へ続く!




イヤについての考察 vol.1

07.20.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


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 JNCCが中休みにはいってからというものの、若干寂しさを拭えない今日この頃。日増しに気温が上昇していくなか、どのようにお過ごしだろうか。 出口隼飛に関しては少し先延ばしにするとして、今回はちょっとコネタについて書いてみようかと思う。といいつつも長くなってしまったので、これもシリーズ化してみた。実際、ライダーに取材したものに基づく、生暖かいネタでもあるのでぜひご一読いただけると幸い。

 さて、JNCCではタイヤに関しての競技規則はタイヤ
1.タイヤは XC & エンデューロ用・MX用・トライアル用のいずれかの専用タイヤを用いなくてはならない。
2.XCは走行を許可されたクローズドコースを走るので公道走行へ向けた規制には抵触しませんが、AAクラスにはコースダメージの少ない公道走行可のエンデューロタイヤ仕様を推奨します。
3.タイヤに滑り止めスパイクや特殊チェーン等を取りつけることを禁止する。
とある。

 1に関してだが、なれたみなさまにとっては当たり前のことで、いまさらトレールタイヤで臨もうというライダーもいないだろう。あえて言うなら、このあたりのタイヤはあまりにもスリッピーであるため、もどってこれないことや、危険であることが予想される。そのための1の規定だと読み取れる。

 2に関しては、EWCを基準とするJECではすでに、モトクロスタイヤを禁じている側面がある。これに関しては、たしかにできるだけローインパクトが望ましいとは言うものの、特にビギナーから参加可能なJNCCでこれを強いるのは現実的ではないということもある。3は言わずもがなだ。

 正直に言うと、モトクロスタイヤにかなうグリップ力を誇るタイヤは無いだろう。エンデューロタイヤの場合は、ブロックが13mmに抑えられているが、モトクロスタイヤの場合は無制限。しかも、かなりワイドレンジになってきてはいるものの、エンデューロのように「すべての路面に対応して、ながもちする」ところまで対応しなくてはいけないという縛りもない。あえて言うなら、35分もてばOKというなかで最高のパフォーマンスを求めたのがモトクロスタイヤだからだ。

 しかし、慣れてくるとエンデューロタイヤが手放せないというライダーが多いのも事実だ。その違いは圧倒的なエアボリューム。モトクロスタイヤの少ないエアボリュームでが受け止められずパンクしてしまうようなシチュエーションでは圧倒的に強い。これは言い換えれば、モトクロスタイヤの場合はムースをいれなくては対応できないところを、エンデューロタイヤであればハードチューブで対応可能であるということ、それによってのハンドリングの軽さや、バネ下重量の軽さ(ムースとチューブの重量の差)が圧倒的にドライバビリティに響いてくるということ、が起因している。

vol.2へ続く!




る、月山エントリー!

07.20.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


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 日本のロングディスタンス・オフロードレースの功労者である藤原弘喜氏がなんどもいっていたのが「ベガ月山は素晴らしい」ということだった。正直、山形は遠かったし、その頃JNCCの前身であるSERIESが盛り上がりはじめていて、木古内も多数の参加者を抱えていた。なんどもその爽快さを聞かされていたけれど、ついに行くことがなかった。僕の中では、「行きたかったのに行けなかったレースリスト」のうちの一つである。

 そんな月山が組み込まれるというのだから、僕はことしのJNCCのラインアップを見てほんとうに狂気した(そういう意味では、グリーンバレーもそのリストの1つで、もうまさに夢の世界をヘリで飛んだということになる)

 月山の山自体は、標高も1984mと高く夏スキーが可能な山であると同時に、修験者にとっても山岳信仰の山として知られている。

 そしてその月山でおこなわれるVEGA月山は、なんと1980年からの長い歴史を誇るもの。50ccのためのレースから、リバーライディングを含んだ4時間のエンデューロは、BBQやお祭り感覚で好評を得てきた。ちなみに、今年もJNCCだけでなく7/31〜8/1の2DAYSでこのお祭り(なんせ、自転車レースまでやるのだ)は開催される。興味のある方はこちらもぜひ。




口隼飛とは誰なのか vol.1

07.13.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


10spl_cvr.jpg☆ JNCCプログラムの初カバーとなる!(スプラッシュ月山)

「自分、20歳ということでモトクロスでもそんなに成績が残せなくて(実際はIA1で若手ながらもシングルの順位まで食い込める実力を持っていた。どちらかといえば、ジュニアの頃から同年代のライダーを圧倒しつづけてきた、日本のモトクロスのエリート生である)、ほんとに最初はたまたまモトカウベルさんと一緒に出てみようかと思っただけだったんです。でも、出てみたらみんなの方向はまったく逆方向で、自分のためにいろんな人が動いてくれていて…。

 自分の人生はやはり勝負することか、と思ったのが第一戦の時でした。それまでは働きながら楽しみつつと思っていたんですけどね」と話す、出口。非常に真面目であり、こつこつと努力もする、考え方も非常に芯が通った20歳である。それにしても、なぜここまでクロスカントリーに適応できたのか。

「モトクロスになかったのは、ロックセクションでした。ウッズってある程度モトクロスの技術でも対応できたんです。根っこは飛んでいけばいいし。でも岩はぜったいにない。ラインをさがすことなんてしたことがなかったんですね。上りなんかはまったく苦ではないです」と、言う。実はこのあたりは、わりとモトクロスライダーにとってあまり見慣れない感想で、ウッズや細かいセクションで「あけられないのに速く走ること」に対しての苦手意識が強い場合が多いと思う。

 だからこそ、出口にとっては「オンタイムより、クロスカントリーのほうが好きですね。一発一発のタイムだからオンタイムのほうがスプリント的だとは思うんですが、力の抜き方やペース配分がわからない。クロスカントリーはそうではないですからね」という。ここも他のモトクロスライダーとは違うところである。 →vol.2へ続く!




キック、登場!

07.10.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


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 もはや珍しいとか、そういうレベルではない、上の写真のマシン、ハスクバーナ1988年式WR250。大町で乗っていたのは高橋さん。しびれるマシンである。

 排気デバイスもない時代だが、ある意味いまとはちがった面でひどく真面目にエンデューロバイクに取り組んでいた時代である(らしい。そもそも僕はこの年8歳だったので、あんまり大きなことは言えない)。 ともかく、いま新鮮な目でみてみると、このライトカウルやシュラウドのデザインは実に絶妙でかっこいい。

 こういったバイクを所持、メンテナンスするのは並大抵のことではないのだが、実は一昔前よりも敷居は低くなっていっている。僕が知る限りでは、たとえばエンジンは井上ボーリングが非常にいいシゴトをしてくれる。たとえば、コンロッドの日本のメーカーとの取引があるため、大抵のクランクであれば1から創り上げることができるし、そもそもレストアが趣味な井上社長のつてでは、ピストンだって見つかりやすい。また、チャンバーではここ数年で復活してきたMARIO スポーツがなんならワンオフで再生してくれるだろう。

 88年式は、かなり古いし、左キックだし。それでも、ヴィンテージではない。ここがある意味いまかっこいいラインでもある。
 勝ち負け、も重要な要素だが、楽しむことこそが最大の美点。高橋さんの88ハスクバーナは、そんなことを教えてくれているような気がする。




マン式のもう一つのレース

07.07.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


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Pit.JPG(COMPスタート前のPIT風景!)

_MG_6271.jpeg*こちらはTAMITON-Rのパドック。モトクロスのほうでも増えて来たこのゼッケンプレートがかっこいい!

 絶対に勝ちに行く。そのためには、すべての環境を完璧にするべし。そう思っているライダーや関係者は多いと思う。

 数年前まで、やはりクロスカントリーやエンデューロはなかなか意識が上がらず、トップライダーもみなレース前日は夜遅くまで宴会。それが悪いとは言わないが、やはり競技を真剣に取り組むという姿勢は必要なのだと思う。

 いまでは、ほぼすべてのトップライダーは前日にコースインすると、場合によっては1時間以上かけてコースを歩いて下見をおこなう。そして、やはり最たるものはピットとパドックだろう。 現在のJNCCでは、ピットのベストの位置をとることは至難の業である。これはもうひとつのレースだ。当たり前のことだが、3時間ぶっ続けのJNCCでは給油などのピットインを余儀なくされ、そのピットワークはもろに成績に反映されるものだ。

 ピットエリア開放の10分前には、ピット入り口にメカたちが居並ぶ。笛の合図と共に開放、一斉に横一線のルマン式、ガス缶運び選手権のようなものがはじまり、最前線を目指すわけだ。




本に3台しかない!? 2WD

07.03.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


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IMG_0028.jpg(中島くんのブログから借用)

 かつて、数年前、突如としてエンデューロマシン界を賑わせた2WDマシン。フランスのヤマハ(ここは、日本のヤマハとはまたひと味違い、かなりオルタナティブにバイクに前衛的なものを追い求め続ける、いわば特殊部隊でもあったりするみたいだ)からWR450Fをベースに。またこちらはプロトで終わってしまったものの、KTMはテストを続けていた。

 通常、スタックは補助者が前輪を回してあげることで、大抵の場合は解決する。これが簡易二駆である。でも、ヤマハとKTMではすでに最初から二駆なのである。どれだけ、走破力があるのか、というのは想像しやすいだろう。

 実は大町にはこの二駆マシンが2台も参加していた。どちらかと言えば、AAの中島のマシンがすごい。なんせ、高年式のフレームに載せ替えてしまったというこだわりようだ。傍目から見ると普通のバイクにしか見えない。OHLINSのサスなんて珍しいな、と思ってよく見ると油圧ラインで前輪を駆動させているということに気づく。残念ながら中島には今回話しを聞きそびれてしまった。また、もう一台の(こちらは正規の鉄フレームだった頃のWR450Fを使った二駆)WR450F 2WDをもちこんだ末石さん(シニサロの代理店である MC-JAPAN の方である。他にもアフリカツインをもっていたりと、なかなかの珍車好きみたいだ)にも、実は話を聞けていないけど、伝聞で奥さんから話を伺った。

 「末石は、このバイクを所有すること自体におもしろみを感じているみたいですね。なんというか、一度もってみたい、というようなものだと思います。実際、難所なんかにはいいらしいのですが、慣れない感覚だし、違和感はあるみたいですね。あと、なんだかんだいって450なので、難しいみたいですよ」とのこと。たしかに、1年で消えていってしまった規格でもあるわけで、今度出るKTMの350SX-Fのようにしっかり結果をだしてきているわけでもない。

 とはいっても、この迫力はすごいし、絶対的なアドバンテージもあるに違いない。

 しかし、賑やかなレースだとマシンもおもしろいものが続々出てくるものですなー!




Human 星野恭平 vol.2

06.29.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


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sp1090290.jpg(恭平くんのブログから借用)

 圧倒的な星野の実力は、さらにガレ場で見せつけられることになる。それを決定づけたのは、お台場エンデューロクロスでのヒート優勝(エンデューロクロスの決め手となったのは、浮き石のガレコーナーだった)に続き、ロックンロールリバー源流などの強烈なガレ場のある、爺ヶ岳での3位入賞だった。

「そうですね、自分でも得意だと思います。自分の出身は静岡ですし、天竜川で育ったということもあると思います。まぁ、とはいってももちろんエンデューロに移行するまでは、ガレ場の練習なんてすることは無かったですけど」

 この辺に関しては、今期の大型ルーキー出口も同じことを言っている。同じく河川敷で育った出口は「移動手段として横切ることはあっても、うまく走ろうとかラインをみつけようと思ったことは無かったです」とのことだ。

 出口の場合、相当にうまいクリアをしていくのだけれど、やはりスピードがテクニックを上回っている感があり、少なくなってきたモノのミスで遅れることもある(小池田の言によれば、このあたりの処理でまだまだ速くなるとのことだ)。しかし星野の場合は、もとよりモトクロスではなくエンデューロライダーだったのではないか、と思えるレベルのスムーズさである。さすが年数を重ねてきただけあり、この適応能力は、めをみはるものがある。

 爺ヶ岳では、「実は前の日からマシンの調子がおかしくて、セッティングがあわなかったんです。大急ぎで頑張ったけど、スタートでは出遅れてしまった。ただ、本番で走る中では調子をあげられて、1周目で相当おいぬくことができたんです」とコメントしている。3時間のレースとはいえ、このスパートは半端じゃない。

 そんな星野も、すでに3年目となったJNCC。これもあるいみ逸話なのだけれど、自らが「参戦するのにチーム名がないってのは寂しい」という理由から名付けたチーム名fivestar RTは、どんどん急成長中だ。

 ご存じのように、星野を慕うメンバーが続々と集まり、マシンもレアルエキップのサポートを受けられることになった。いまや、モトクロスあがりという側面も無くなってきて、日本を代表するクロカン/エンデューロライダーとなった。




Human 星野恭平 vol.1

06.25.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!


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 実は、昨年2009年はほとんどエンデューロ界に顔を出せなかった僕だ。
そんな僕がもちろん一番不思議だったのはゼッケン3である。すでに、2009年といえばJNCCのランキングは成熟しきっており、僕の知らない名前が入ってくるなんて、ほとんど無いと思っていた。それが、超重要なベスト3に割ってはいられた。

 星野恭平。失礼な話ではあるけれども、とつじょ湧いた新星だった。
「2005年までIA2(モトクロス)で走ってました。そこからかなりブランクがあって…。実際はヤマハ発動機に入社できて、安定した暮らしを送れていたということもあって、のんびりしていたんです。でも、そこで本屋さんで雑誌を観に行った時に、フリーライドマガジンでJNCCを知って、いいなぁ、と思ったんですよ」

 星野はその後、その足でモトスを観に行ってなおさら感化を受け、AAGPに参戦することになる。2007年、スポット参戦をはじめた。この年、IAライセンスでAAを走れた星野は、少しずつ、いやどんどん台頭していくことになる。

「津南に出たときに、本当にエンデューロライダーの恐ろしさを思い知りました。そこからは特訓ですね。近くに内山裕太郎さんもいたので、教えてもらいながら」
 なつかしのジャパンスーパークロスにはキッズで12歳のころに参戦している。コツコツ型のモトクロスライダーというよりは、一気にスターダムを駆け上ってきたライダーといえる。





怪鳥の参戦

06.23.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

_MG_6255.jpg存在感抜群ワゴン車できていた川瀬さん一家。もちろんDR800がつめるわけなく、トレーラーでの運搬である
_MG_6256.jpgラリーでの腕をあげたい、というのがDR800S参戦の理由だそうだ
_MG_6259.jpgRサスには某所で手に入れた超レアなファクトリーサスがついている
_MG_6260.jpgタイヤはミシュランのS12。ソフト系モトクロスタイヤをチョイス

 今回取材したのは、いろんなところで話題になっているDR800Sで参戦した川瀬さん。FUNクラス3周で快走を遂げた。かなり以前からDR800Sでの参戦をスポット的に続けている。

「RM-Zももってはいるのですけど、ラリーでの成績をあげたくて、トレーニングをかねてこのマシンで出ているんです。ほんとは海外モノに出てみたいんですが、先立つものがあまりなくて、SSERなんかのやつに参加しています」とのこと。実際たとえば四国を舞台に繰り広げられる2008TBIでは、最新のマシンたちに混じって15位にはいっており、これはもう半端じゃないトップライダーと言っていいだろう。

「最初はトレーニングのつもりで出ていたんですが、だんだんおもしろくなってしまって。2009年は4戦参戦してますね。一応、全戦ゴールまでは行ってます」と言う。200kgを軽く超えるマシンを振り回し、引き起こし、押す。想像してみてほしい。これは、あの教習所で乗るCB400SFをはるかに上回る巨体と重さを誇る、怪鳥だ。

「どこでも走れるようになりたいんです。これだとフラットなところしか走れないように見えますけど。ガレでもウッズでも楽しく走れればいいなって」

 マシンは、前後サスをやはりちゃんとショップでモディファイしており、体力作りも欠かさないと言う。前はDR-Z400のサスに、リアはワークス用のサスを手に入れて換装してある。
「おっ!またそれで出ちゃう?」と他のエントラントから声をかけられるのは、もう挨拶がわり。もはや名物ライダーといっても過言ではない、川瀬さんなのだった。





ちゃとCRF150R

06.18.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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DSC_0742.JPG( まちゃ & 出口隼飛 )

 ついに、JNCCにまちゃこと小林が戻ってきた。このたびの「ジョニエル-G」爺ヶ岳は、残念ながら大事をとってマーシャルとしての復帰。次戦「スプラッシュ月山」からは、完全復活となるわけだ。手首のシュビは上々、といったところだとか。

 さて、そんなまちゃだが、今回のマーシャルはCRF150Rで登場。ちゃっかり#2をデカール屋のSusie Digitsで作って(そもそもシュラウドには懐かしのファクトリーベアが! 余談だけど、Susie Digitsの大沼氏はファクトリーベアの生みの親である。今となっては、むしろリバイバルといった感じで、JTのようにカッコイイヴィンテージ風な味まででてきた)きた。 「これ? 僕のですよ。実は、僕の家、CRF150Rはたくさんあるんです。嫁さんもそうだし、おかーさんもそう。で、これは僕の。OPEN3にでようかと思って。片倉くんにもこれなら勝てるかと思って」とはまちゃの言である。

 OPEN3というのは、オフロードヴィレッジを中心として85/150クラスを真剣にシリーズ化しようという動き。要は、モトクロスのジュニアライダー、レディスライダー、加えてIAや、ベテランのおっちゃんたちを含めてミニを本気で楽しもうというわけ。片倉くんというのは、まちゃと同世代のセキレーシングモトロマンのライダーで、まちゃとは育ったホームコースがおなじだけあって、すごく仲がいい(ついでにいうと、小池田、出口も同じコースで育ったライダーである)

 僕もCRF150RでモトスのJNCCに出たことがあるけど、実は相当辛い。特にガレ場が延々続くとレスポンスのよさと足の固さから、どこに飛んでいくかわからないところがある。 とはいってもあの足つきの良さと手軽さはすごくいい。CRF150Rのエンデュランサー化で悩んでる人は、まちゃに聞くのもまた一興かもしれない。





KTMオーナーはぜひ! じゃなくてもぜひぜひ!

06.15.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 日本では考えられないことだけれど、KTMはまさにクロスカントリーや、エンデューロのためにマシンを開発してきたメーカーである。だから、誰もがいうことだけれど「結局KTMがいいんだよ」というのは、本当だ。僕もかつて250EXC-Rをもっていた。こいつが結構な曲者で、実はもう廃盤になったから好き勝手いえるものの、パンチに欠けるエンジンだった。SOHCだからしょうがないのだけれど、しかし圧倒的に登るんだなこれが…。なぜかわからないけれど、もうとまりそうな低回転域で、トルクも細く感じるのに、登っていく。日本のXLとかセローが「なぜかのぼる」というのとは、また次元が違うのだ。わからんけど。

 そんなKTMだけど、開幕戦、九州に引き続き大町ではKTMビレッジを開催。これは、KTMオーナーや、連れがKTMオーナーである人のために専用に設けられたパドックスペースで、イベントごともここでやっている。今回のような大量エントリーのあったレースでは、パドックもとりにくいのだが、これさえ知っていてKTMオーナーだったなら、これを利用しない手はない!

 また、もちろんさすがにKTMショップが集まっているだけあって、現場でのパーツ供給は完璧。無料レッドブルサービスなんかもおこなっていることもあったり、今回は小池田のスペアマシンに試乗できる(ってすごいよ! チャンピオンマシンに誰でも試乗できるんですよ!)と至れり尽くせり。
 なお、各専門誌にはそろそろ2011モデルが掲載されるはず。ということは…。そろそろ?





ンドガードは一周回ってやぱりアルミ芯入りですよね!

06.12.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 特に、クロスカントリーの場合、ウッズ内を攻めなければいけないこともあり、ハンドガードの装備は絶対。というより、ハンドガードがついてると、「お。クロスカントリー好きなのかなぁ」というシンボルの役目さえ果たしていそうな気がするのだ。

 ほんの一昔前、つまりは5年前ほどの話では、これはちょっと違っていた。特にヨーロッパではその頃ハンドガードをつけない傾向もあった。モトクロスではあきらかに、ハンドガードを出来る限りつけないのがブームになり、カッコイイとされた。今、そんな流れが収束しつつあり、本来のハンドガードの考え方に戻ってきつつある。

 つまりはこういうことだ。ハンドガードをつける理由は大きくわけて3つ。
①飛んでくる石などからガードするため
 特に鈴木健二はこれが手にあたるのが嫌いで、絶対阻止するため大きいハンドガードを好んでいる
②ウッズ内で木と手をはさんでしまうのを防ぐ
 怪我防止である。オープンタイプでもだいぶ違う
③転倒時のレバー類破損を防ぐ

 そんななかでも最近は様々なマウント方式がでており、写真のようなCYCRAのタイプや、AMPROのブラケットマウントのタイプであれば、ハンドガードが転倒時にまわってしまうことがない。もちろん、このようなマウント方法は、ハンドルのしなりをかなり奪いとってしまい、ハンドリング性能を下げてしまうことにもつながる。しかし、ハンドガードがまわってしまってブレーキホースを切断することも、よくあることだ。

 いまさらながら、ということもあるし、大町の直前にこんなことを言うのもなんだけど、あなたのハンドガード、目的と用途にあわせてみなおしてみるのもまた一興である。





トカウベルというチーム

06.08.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 2010年、クロスカントリーの台風の目玉は多いけれど、やはり僕としては出口隼飛ほどセンセーショナルなライダーはいないと思っている(田中太一は関西でちょくちょくエンデューロにでていたからね)
 その出口を擁するチームがモトカウベルレーシングだ。旧くからJNCCに参戦しているライダーには、おなじみと言えるだろう。福島のベテランAAライダー#28佐藤正和(ジョニー佐藤っていったほうがわかりやすい?)のショップ、モトカウベルを母体としており、自らもJonny B Enduroを開催する。ホームコースは福島のやわきスポーツランド。

 以前からJNCCとつながりも深いチームなのだが、今年は出口を含めて4人の手練が集まったこともあり、久しぶりに全戦参戦で好成績を狙うことになったとのこと。ジョニー佐藤によればやはり「出口くんが入った影響はすごく大きいですね。チームのモチベーションも上がっているし、本人の走りも参考になる。特にエンデューロライダーはスピードが足りないことが多いですからね。出口くんからしても僕らと練習して教えられることはあると思います。最近は、ヤップランドで朝練するほど躍起になっているんです。このチーム」とのことだ。

 さてその4人のうち二人はもちろん佐藤と出口だが、他の二人はというとAクラスでランキング3位(というよりも、2戦で3位という驚愕の数字である)阿部佑哉、そしてもう一人の伊東弘喜も斑尾でAクラス10位。

 のりにのって、成績をあげているこのチーム、密かに注目しているのはきっと関係者だけではないだろう。続報を待て!





後方排気YZ450Fはクロスカントリーでどうなのか?

06.04.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 今回紹介したいのは、キース・クローンさん。まったくどこかの編集長が大喜びしそうな名前だけれど、ゆうに190cmくらいある恵まれた体躯の持ち主。
 クラブマンモトクロスなどにも参加するアメリカ人で、ゼッケンは100で、マシンは新型YZ450Fである。なにせ450ccだけに、いくら注目のマシンとはいってもなかなかお目にかかれないのが事実だ。ここのところ池田智泰などCRF450Rの活躍はめにつくが、昨年最大の話題をかっさらっていった後方排気マシンはどうなのか。

 「僕は体が大きいし、250では少しアンダーパワーなんです。だから450を選んでいる(ジャンキー稲垣注:KX450Fも過去に所有していたみたいです)んだけど、このマシンはほとんどなにもせずにオッケーですよ」とのことだ。

 「セッティングは、純正のパーツで少しマイルドなジェッティングをチョイスしてます。あとは、ガード類を少し追加しているだけ。すごくパワフルで、特にこういうコース(斑尾にて取材。ヒルクライムが何本もあり、パワーが勝敗を左右する場面も)ではすごく楽しい」と話してくれた。

 キースさんは、クラブマンでもE(エキスパート)で上位に食い込める実力を持っており、なおかつ前述したとおり190cmはあるだろう、恵まれた体躯。初中級のライダーにはあまり参考にはならないかもしれないけれど、特に昨今では450ccモトクロッサーが日本国内でも活躍し始めている。革新的なマシンだけに、引き続きキースさんにお話をお伺いしてみようかと思っている。





直 一瞬の遅れなら取り戻せる。しかし…

06.01.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 こちらも斑尾での一こま。池田智泰 VS 出口隼飛で、先行する出口とのバトルを繰り広げる場面だ。
 この日、奇しくも僕は池田にエンデューロでの戦い方をインタビューしていた。
「結局のところ、オンタイム競技と違ってクロスカントリーでは、かなり時間の余裕をもてる。たとえば、俺らは特に難しいコンディションの日だと、グローブのためにピットインしたりもするんだよ」と話す。

 このあたりのことは、僕は、まぁ、当たり前のことと認識していたのだけれど、驚いたのはこのあと。じゃぁ、どうしてバトルすることがあるのか、についてだった。怪訝な顔をして池田は言った。
「バトルすると、互いに気合がはいるからペースもあがる。もちろん前にでておきたいというのもあるけれど、ひとりで3時間を走っているとどうしてもペースが崩れてきてしまうよ」
 これは、ある意味ものすごく過酷な一言だと思った。モトクロスでは、これはあまりないことだ。原則的にはバトルをするとタイムがでない。これはラインが自由に選べないことなどが影響しているのだけれど、だからこそモトクロスでは真剣勝負こそ「ガチンコで30分」にはなりにくい。しかし、クロスカントリーではそうではなく、ガチンコで3時間をしいられるのがトップということでもある。

 これは想像以上にキツイことだろう。競技というのは、時に残酷なもので、意図するのと逆な結果をもたらす。3時間は、ある程度余裕のあるもの。だからこそ、むしろその余裕が辛さを生むのだ。





り上がる2スト熱!

05.28.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 最近は、2ストが再注目されているクロスカントリー界。なんといってもその発端は、鈴木健二が乗ったあのYZ125なのではないかと思う。特に2ストの125ccが「軽い、速い、安い!」の3拍子揃って、かなり調子がいい。なにげに僕も、今度CR125Rを譲ってもらうことになっていて、久々に乗ろうかなーなんて思っている。

 さて、閑話休題。そんななかでも、斑尾でお会いしたRMXマスターである丸山さん。残念ながら斑尾はリタイアになってしまったようだけど、本当に綺麗で当時のままを保っている。それも、倒立の頃のRMX250無印、つまりはエンデューロレーサーのほう。ファクトリーベアのバーパッドが泣かせる。僕は、いつかまたファクトリーベアが「ヴィンテージ」ってことでカッコイイとされる日がくるのではないか、と学生の頃から思っていたけど、いや、ほんと今みると欲しくなる。

 「正立サスの新しいほうがいい、なんて聞くけど、俺はこっちのほうがいいんだよ。今となっては、すごいパワーだしなー。俺はRMXがすきで、何台も持ってるから、パーツも十分あるんだな」とのことだ。お仲間である祢津豊さんも、やっぱりそのあたりのマシンでアルミフレーム最初期のCR125R。この頃、そのオフロードレーサーが普通に2ストで販売された頃、まさにそういう◯◯マイスターのような人がたくさんいたのを、思い出す。僕の記憶に刻まれているのは、KDXばかり乗り継いでいた先輩。それこそSR/Rあわせて3台KDX220を持っていて、でもそれを組み合わせた3コイチのKDXしか稼働していなかった。でも、安くなんとか学生でも楽しめる、そんな環境だったのだよなぁ。





Betaがきた! GASGASもついにきた!

05.28.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 尾で話題だったニューマシンは、なんといってもこのBetaとGASGASの4スト250。

 Betaは、なんと400ccを試験的に今季輸入しているのだとのこと。日本ではやはり、免許の関係上400ccがよかろう、との判断みたいだ。
 過去、BetaはRRというエンデュランサーを出していた。KTMベースで作成されたものだったのだけど、今回のBetaは完全に自社設計。満を持してデビューしたというわけだ。エンジンは、かなりコンパクトに仕上がっていて、やはりトライアルマシンで4stを先行させている同社だけに粘りのあるエンデューロにもってこいな特性を想像させる。

 GASGASのほうは、御存知の通りヤマハ4スト250のエンジンを拝借しての登場。なんせ、WR250Fが手に入りづらくなってしまった今となっては、このマシンは相当アリ!





道スタート、来年の対策。

05.28.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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い御存知の通り、JNCCではヘルメットタッチスタートを採用している。これが今回は斜度20%くらい?のかなり急なヒルクライムの途中からという、前代未聞のスタートだった。

 ということは、要するにブレーキは絶対に外せない。となると、ええと…。
 ここで写真をみてもらおう。成功したのかしないのか、それはさだかではないけれど、FUNクラスのベテランたち(FUN A)は、タイヤの後ろに土を盛る工夫をしていた。

 ちなみにモトクロスでは当たり前のスタート位置掃除だけれど、クロスカントリーではしないのが普通。これって、僕はどうなのかと思っている。
 3時間あるクロスカントリーでは、もちろんスタートで出遅れてもなんとかなる人もいるのだろうけど、やはり「最初の混乱」を避けて前にでることは、オフロードレースでは必須なはず。スタートでできる限りのスパートをかけるのは、絶対条件だと思う。
 ちなみに、モトクロスではスタート地点があれてしまうというのもあるけれど、轍をレーンとして「まっすぐ前に飛び出す」ための整地でもある。次戦、思うところある人はぜひ、スタートにもこだわってみたらいかがだろう?




み重ねてきたもの

04.22.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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いろんなイベントの関係者に、「盛り上げるにはどうしたらいいのか」という話題をふられることがある。そりゃイベント関係者だから、当たり前の話ではあると思うんだけども。

 そんなとき思うのは、なにも提灯もちとかそういうのではなく、フィニッシャーズロード のことだ。 実は僕はこのフィニッシャーズロードに関してはかなり懐疑的だった。そもそもやらされているギャラリーに迎えられたところでどう思うのだろうか? と常々思っていたのだ。今だからこそ告白すると、サイン会にしてもなんだかしっくりこない違和感を感じていた。

 ところが、自分で参戦してみるとこのフィニッシャーズロードの威力に気付く。
僕らレベルのビギナーにとっては、特にクロスカントリーというのは自分との戦いだ。自分で自分をほめてあげたい局面もあっただろう。3時間、いや90分だけでも、個人個人にドラマがある。特に阿蘇なんかの巨大なフィールドにおいては、どこで何が起きているのかというのは本人にしかわからない。スロットル全開だけが阿蘇ではない。もちろん、そもそもが火山灰土質の黒土で、エンデューロマニアにとってはウェットになると牙をむくことで有名な土地だ。

 だから、ライダーたちは知っている。ゴール後のギャラリーがどれだけうれしいかを、身をもってわかっている。知っているからこそ、違うクラスのライダーを出迎えてやろう、という気になる。

 フィニッシャーズロードをやる、と告知を始めた頃は、主催者の星野さんがメガホンをもって自らかけずりまわっていたのを覚えている。もうすぐ90分のフィニッシュですから、集まってください!

 いまや、何もいわずにギャラリーはフィニッシュラインに列をなす。
イベントを盛り上げることは難しい。いろんなノウハウがある。JNCCに学ぶべきは、この積み重ねだと思う。1年やそこらで形にはならなかっただろうけれど、今、まさに成熟して実りをなしている。




開コースの走り方!

04.22.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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阿蘇のようなともかく大陸的な全開コースは、さすがになかなかお目にかかれない。だからこそ、こういうフィールドの走り方というのは知られていないところが多い。

 僕も、すごくこういうコースは好きだけど苦手だ。どこでブレーキングしたらいいのかわからないし、あけっぱなしでどこまでいけるのか、限界のてっぺんがわからない。そもそもスピードが出すぎて怖い。

 というわけで、今回いろいろなライダーに聞いてみたところ、ミソになるのは「マシンをいたわること」「やばいと思ったらアクセルを閉じることだけはしないこと」が共通していた。基本的に、このような全開コースでは、サスペンションは硬くセッティングしてきたとしても使い切ってしまうのが通常。こういう時に一番やばいのは、なだらかに下っていったそこの部分なのだとか。こういう箇所で穴やギャップがあった場合、サスがはいりきった状態であるためショックを吸収しきれなお場合が多い。かといって、ここでアクセルをゆるめるとリアだけが浮いてしまって大前転をかましてしまうわけだ。

 また、どう考えたって全開を続けられるほどの体力は、AAクラスにしかない。いや、そもそもAAのトップ陣でもだいたい70%くらいのパーセンテージだという。ちなみに、では35分程度走るモトクロスではどうなのか、というとこの辺のさじ加減が大きくレースを左右し、そもそもIAクラスのほとんどはここで決まるといってもいいのではないか。

 なお、上空からみていると、こういう全開のコースでのトップライダーの全開っぷりは本当にみていて気持ちがいいほどあけきっており、少々ラインを外しても動じない走り方をしているのだが、ゆるやかなギャップが続くような場面ではふわふわと浮きながら走っているような感覚だ。こういうところでは、突如としてふられたりするので、注意が必要とのこと。





興奮しっぱなしの空撮!

04.16.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 阿蘇での開催告知をみて、思わずこれは空撮をしたい! と思い、何も考えずにJNCC星野さんにメールを送ってしまった。あとで、なんのためにするんだっけ、と考えてみたけどよくわからない。僕は、カメラが趣味なわけじゃないし、だから空撮がしたいと思ったワケじゃない。ことわっておくけど、このヘリ代は僕の財布から半分、JNCCから半分。僕も身銭を切っている。遊びじゃない。
いや、遊びだったのかな。ともかく、すごく空撮をしたかったのだ。

 なんでだろう。 まぁ、たぶん、もう行く前からわかってたんだろう。ともかく阿蘇はすごいことになる。すごいロケーションだけど、九州という遠隔地であることからなかなかみんなには伝わらない。でも、それでもその迫力を伝えたい! と思ったわけだ。

 阿蘇には、実は何度かいったことがある。大学時代にツーリングで行ったのが一番はじめだけれど、とてつもなくスケールが広大で、しかもその黒土がホントクールだった。だから、すごいことになる、と思っていた。

 どうも知り合いによると、星野さんに手配してもらったヘリは、なかなかの名機でヒューズ300という小型機だった。 ニュージーランドのISDEでサトウトシミツさんと、ふみねこさんで3人でチャーターした時よりずっと小さくて恐ろしい。

 でも、飛び立ってみればそんな思いは吹き飛んでいった。スタート地点で、もうエルズベルグのあの鉱山のきれいで恐怖感さえも生まれてくる模様のような、あんな雰囲気が野焼きのおわった黒い土からわいてくる。見るために、俺は飛んでるんだな、と思った。

 そして、終わって今思うのは、あの場にいれたことを自慢したいということだ。とにかくすごい。普通は、エンデューロの観戦は、奥に消えたらあと30分は見えないけれど、すべてが見えてしまう。小池田がぐーっと後続をおきざりにし、それこそワイルドなラインでガンガンに攻める姿や、その後方で延々2番手争いをする4人の姿。

 語り尽くせぬスゴサが、阿蘇を埋め尽くした。 これなかった人は、後悔したほうがいい。そして来年に思いを馳せるべきだ。

(*空撮写真はこれから各方面で紹介されます。お楽しみに!)





ロスカントリーに求めるモノは何か?

03.31.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 森羅は、すでにいろんなところで公表されているように、とんでもないフィールドみたいだ。よく、クロスカントリーのうたい文句には広大、って言葉が使われるけれど、意外とこれは長いだけになってしまいがちだったりもする。広ければいい、ってもんじゃない。でも、このフィールドは本当に広大みたいだ。

 野焼きがおこなわれ、まっさらな土地になったところを芽吹いた新緑のカーペットが覆い尽くす。野焼きってのはダニなどの害虫を駆除する目的と、樹木を減らして牧草を生育させるための手段だ。
 僕もなんどか阿蘇に行ったことがあるけれど、あの見通しのよさはちょっと他にはない。山肌が牧草で覆われた世界というのは、本当になかなか立ち会えない世界だと思う。

 どんなレース、どんなフィールドが楽しいだろう。僕は、ちょっとあまのじゃくに、「広大」は第一条件ではないと思ってみることにした。考えてみれば、そうじゃないか。広大であることより、グリップのいい路面をタイヤの設地感を確かめながらエッジを立てて開けていくような、そんな爽快な走り心地や、ほかのライダーとラインの奪い合いをしたりとか、またテクニカルなセクションをクリアしたりとか。要するに走って楽しいというのが第一前提なんじゃないだろうか。
 そこに来て、黒土。野焼きしたあとの、水はけのいい阿蘇の大地だ。ソフトタイヤがしっかり刺さる、ふかふかの大地だ。 周りは樹木のない世界。

 広大、その言葉は確かに魅力的だ。でも、この阿蘇の大地とあわさって、魅力は倍増するに違いない。何も僕が言葉で言うことはないだろう。ダートバイク乗りが「最高に楽しい」と思える世界がきっと拡がっているはずだ。





撮の思い出

03.30.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 雑誌ってのは、なんだかんだいって文章より写真勝負だ。もちろん文章もがんばるけれど、それだけをやりたいなら書籍を出せばいい。雑誌をやりたい、というからには「写真」と「文字」の二つで表現するのが常であって、より効果の高いものが写真なんである。
 僕の取材する姿というか、オフロードバイク雑誌の取材する姿をみても、やはりみんなカメラをもっていて、みんな同じように「うちにしかない絵を撮りたい」と思って構えているんじゃないかとおもう。少なくとも僕はそうだったんだな。

 そう、だから金をつんででも、いい写真を撮ろうとするわけ。空撮もその一環なのだ。

 次のJNCC第二戦の告知を見たとき、ふと思い立ってしまった。「あ、こりゃ空撮したらおもしろそうだな」と。いつも空撮ばっかりでは面白くないけれど、たまにそういう写真が載ると、知っているはずの風景が変わって見えてくる。

 小池田と、二番手の距離なんて、写真じゃホントは表せないモノだけれど、空撮ならそれが可能だ。 会場のスケールなんて、写真じゃ全然表せないけれど、空撮ならばっちりだ。

 掲載した写真は、ダートスポーツ編集部時代に撮影したISDE2006ニュージーランド。確かにいいところだったけれど、阿蘇の大地はもっとすごいと僕は踏んでいる。





井正美に聞く、モトクロッサーでクロスカントリー!

03.29.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 今年は開幕戦からマシンを乗りかえるライダーの多い、話題の豊富なオープニングだった。小池田のKTMしかり、内山裕太郎のYZ250Fしかり。 なかでもホホウ!と思ってしまったのは、石井正美×ハスクバーナTC250の組み合わせ。正美さんは、ご存じの通り何年もGASGAS EC300に乗ってきた人だった。当然気になるからいろいろ聞きにいってみたわけだけども

 「いやいや、俺はね、そもそも4スト好きなんだよ」とのお言葉。確かに、正美さんにいろいろなマシンのインプレをお願いする度に、すごくいろんな、外には出せないホンネまで聞いてきたけれど(笑)、何度かGASGASのEC450FSEで出ようか、って話を聞いたことがある。 いや、でも、450なんだよ。その時点では。

 そう、正美さんと言えば丁寧な乗り方をすることで有名だけれども、そのラインどりは直線的にガーッと走っていって、タイトターンでつなぐような走り方をする。「だから300ccだと調子がいいんだな」と言っていたけれど。
 じゃぁ、TC250ってどうなのか。モノは、XLIGHTと呼ばれる新型の超コンパクトエンジンを積んだモトクロッサーだ。

 「難点は、まぁ、強いて言うならエンジンの始動にコツがいる程度じゃないかな。すごくいいよ。某社の250と乗り比べて決めたんだけど、圧倒的に俺に合ってた。なんていうかな、そんなに尖ってないんだ。 でも、すごく軽い。TE250(同じエンジンを積んだ、エンデュランサー。こっちのほうがJNCCでは乗っているライダーも多い)より10kgくらい軽くて、パワフルなんだ。でも、エンデューロでも使える角の取れたパワフルさなんだよな」とのこと。好みにもよるが、最近特にクロスカントリー界のハイスピードマシン化が激しい。低速での扱いづらさより、よりハイスピードでギャップにつっこんでいったときの安定度や、懐の深さを求め、サスをハードにするライダーも多い。

 ちなみに、実はこのTC250。エンジンの始動しづらさも解消するため、エンジンが止まらないようにリクルス製のオートマキットが組み込んであるという。「半クラッチとかは普通に使えんだ。なのに、こけてもかかったままなんだよ。これ、いいよ」

 いまだ衰えるところを知らず、今年もガンガン攻め続ける正美さん。さらに強力な相棒を手に入れたと言って、いいんじゃなかろうか。ちなみに、正美さんによれば「え? ビギナー? うーん、それはやっぱりTEのほうがいいと思うよ」とのことだ。





ザン × エクストリーム !!

03.08.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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 えーと。
 やっぱり、敬語は使い慣れていないので普通に書きます。こそばゆいよね。

 で。そう、サザンではいろんなトピックスがあったけれども、コースの充実度、楽しさもその一つだった。メディアでこれまで伝えられてきたとおり、プラザ阪下はモトクロスよりのコース。アウトドアをガンガンに、ウッズをモリモリはしれる、というわけではない。だから、クロカン、もといエンデューロっぽいコースとはちょっと違う。

 でも、プラザ阪下に当日あらわれたセクションは、そんなことを払拭するどころか、今までにない演出具合となったのは確かだ。
 近年、いろんなレースに取り込まれているエクストリームセクションだけれど、この潮流をちゃんとしっかり見て設計してきたな、という感じだった。ただ、ハヤリで作りました、という感じではない。好き者が、楽しみまくって精魂こめて設計した、そんなセクションに見えた。

 スタンドというか、パドックに設置された丸太組は、小池田をうならせ、田中太一とのバトルを誘った。もちろん、一番見やすい場所でのバトルだったから、もう観客のボルテージもどんどん上がっていった。
 残念ながら、なかなかたどり着けない山頂付近では、昨年のレッドブル・ルマニアクス(世界でも過酷すぎる、エクストリームエンデューロの代表的なレース)で話題になった、蟻地獄的なバンクセクションや、それこそイタリアのルメヅァーネやエルズベルグなんてのが好きなライダーならよだれモノ。

 残念だったのは、その気合いの入ったセクションを今回はバッドコンディションのために、全部は使えなかったこと。
 ぜひ、来年こそ、その全セクションを楽しんでもらいたいものだ。




レベルあがってますよね、ですよねぇ〜 !!

03.08.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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サザンハリケーンの寒くて雨の降る中を歩いていると、何人かに「あのモトクロスからきた人たちは何者?」と聞かれました。そう、サザンハリケーンにはモトクロス界からの刺客が二人、まじっていたんです。
 スズキからは斉藤崇、ホンダからは出口隼飛。どちらも、キッズスーパークロスではトップを走り、その年のスーパールーキーとして鳴り物入りでIAになった大物です。ま、いうなればエリートで、若手ホープと言えるでしょう。
 辛口で言わせてもらえば、やはり若手ではあります。大げさに書かせていただきましたが、正直IAの壁は厚く、トップライダーの仲間入り、とは言えなかったように思います。

 ですが、参加されたみなさんもご存じの通り、この二人やはり強烈なインパクトをもってこのサザンを走りました。
「あのAクラスの速いのは誰?」と、口々に聞いてきたのを覚えています。
 斉藤は惜しくも途中でチェーンを切ってしまうというマシントラブルに巻き込まれてしまったわけですが、出口は見事Aクラスで優勝。COMP総合でも5位の快挙でした。

 そこで感じたのは、いや、それでも生粋のエンデューロライダーが負けない世界になったのだ、ということ。これは僕が思ったと言うより、会場のみなさんの意見といったほうがいいかもしれない。
 モトクロスのIAがくる、というだけでは話題になかなかならない。実際にガチンコで走っても、確かにすごいけど生粋のエンデューロライダーは負けない実力になってきたんです。

 そうそう、今はダートスポーツの編集部員になっているIAカズトや、IBリュウヘイも同じくモトクロス界のエリート(カズトのほうは、スーパーエリートといってもいい。この二人、昨年のパンゲアにでています)ですが「本当に、みんな速い。追いつけないし、スピードで負けるとは思っても見なかった」と悔しがっていたことを思いだします。

 個々のライダーの成長、そしてクロスカントリーという競技自体の成長。JNCCは、もっともっといろんな側面で楽しくなっていくと信じています。お世辞じゃなくてね。




ジャンキー稲垣の "XCナウ" 始まります !!

03.05.10 ジャンキー稲垣が、JNCC全戦取材を基にXC最前線を斬ります!

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みなさま! お久しぶりです、ジャンキー稲垣です!!

 またこのダートバイクの業界で、モノを書ける日が来るとは思ってもいませんでした。元ダートスポーツ編集長(自分で言うのはこっぱずかしいですね)、ジャンキー稲垣です。こんにちわ!
 昨年の6月に退職して、現在のロデオ大嶋編集長に仕事をバトンタッチしてからというものの、いろいろありまして…。

 久々に、ダートバイク、しいてはクロスカントリーのイベントを歩かせていただきましたが、やっぱりここが自分の居場所だと思います。
 今年は、JNCCのこのページにコラムを書かせていただくことになりました。ぜひ、みなさんお暇な向きに遊びに来てみてくださいね!!




" ジャンキー稲垣の XCナウ!"

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