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JNCCの運営基盤は 株)ダートフリーク ・ TAMITONレーシングヤマハ発動機販売(株 の特別ご協賛各位により支えられています。   更新日 2010-06-28 | 作成日 2008-01-24

R4- エルニド池の平 中部東海大会 " ALL "

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2009 JNCC R4- エルニド池の平 COMP-GP

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エルニド池の平 大会レポート by 星野正美

8/23/09  会場:池の平ワンダーランド 特設コース 天候:快晴後 曇り・COMPピーク時 26.0°  
AA優勝:#1- 小池田 猛

Prelude

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 今大会はライダー層が厚いわりにコースに恵まれない中部東海地方で 何とかJNCCをと模索した大会でしたが、そのような特殊事情にもかかわらず大勢のライダーが参加してくれました。また事前から「コース幅が狭いので渋滞が予想される。」と紹介はしてきたのですが、JNCCにとっては、反面なんとか納得していただくレースにしなければと責任感に支配された大会でもありました。
 先ずは規制や離れたパドックの使用等、出場者の皆様には多くのスペシャルを強いてしまい本当にご苦労をおかけしました。このような状況下におきましてもとても協力的に大会に参加していただきました事に、心より感謝をしております。

 さて今回 JNCCがパートナーにお願いさせていただいたのは 藤江道泰氏が率いるCGC(中部エンデューロ選手権)で、実際地元CGCのノウハウと真摯な情熱がなければ開催出来ない大会でした。CGCにとってはかなりの負担になったであろうJNCC開催に不満の一つも言わず、ただエンデューロ発展という目的の為だけに 真夏のコース設営から大会開催まで精力的にきめ細かく行っていただきました。大会当日何人もの方にお礼の挨拶が出来ませんでしたので、この場をお借りしてお礼を述べさせてていただきます。「 CGCのご支援によって、意義のある JNCC初となる中部東海大会を行うことが出来ました。皆様のお働きぶりは言うに及びませんが、友好的に懸命に開催にあたって頂いた姿勢がとてもありがたく、スタッフ一同とても気持ちよくコラボレーションさせていただきました。本当にありがとうございました、感謝しております。」

 また一方で大車輪の働きをしてくれたのが 服部義昌氏です。氏は古くからのJNCC幹部スタッフの1人で、今までも重要な大会ではいつも活躍してくれており、今回は地元の愛知開催ということで 藤江氏と同様に副大会長という重責を担っていただきました。働きの詳細は省かせていただきますが、コースレイアウターとしても活躍して頂いた氏に敬意を表し、氏が開拓しレースの良きアクセントになった激下りを、彼のニックネームにちなんで「ネコバス転がし!」とさせていただきました。大会中は1人で何人もの働きをしていただきました、ありがとうございます。


FUN-GP

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(以下、臨場感を出すためにあえて丁寧語は使いません)

 さあいよいよ始まる「ガレの殿堂」と評される程のテクニカルコース、おそらく日本のガレコースでは最も過酷であろう「池の平劇場」の始まりだ! パドックが極端に狭いという条件の下、第一コーナーは本部テントの後ろを回すという裏技を使ったためどんな感じになるかと心配しだったが、結果的にはライダーと観客の距離が縮まり、エンデューロクロスのように観客との一体感と迫力が体感出来るスタートになった! これは正に瓢箪から駒だったが、これからの大会にも是非生かして行きたい。

 8時35分、標高1140m 池の平の真夏とは思えない爽やかな快晴の下 FUN-GPのスタートが切られた。いつもと違いAAパドックやJバザーの間を縫うような、スタートから第1~2コーナーはスタジアム的な華やかな雰囲気がムンムン! そんな雰囲気の中ライダーの誰もが陽光を浴びて、ほんとにこれがFUNライダー? と見間違う程格好が良い。 また裏技レイアウトもその考え方にはGNCC仕込みの工夫がキチンと施されているので、安全やスムースさは全く問題が無い。ただ本コースに接続する個所のコース幅が、コース内に生える松の木の影響で狭くなっていることにスターターの旗振り間隔の配慮が足らず、Cクラスからは渋滞気味となってしまった。




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 池の平のコースを一口で言えば、それはアドベンチャー林道が相応しいだろう。ガレ満載の林道から大きなクレパスが待ち構える登り、そして開放感とスピード感が溢れる尾根のアップダウン等 冒険好きにはワクワクして堪らないであろう。しかし、その高揚感に浸れるのも「賽の河原」までだ。この賽の河原は、角こそは丸まっているが決してその形状は丸くない20~30cmもある大石がゴロゴロ、いやそうではなく剥き出しの大石に埋め尽くされた広く長いセクションで、本来はFUN-GPに使うような難易度ではないのかもしれない。ただ 池の平ではここを使わなくて距離が稼げず また池の平を代表するセクションでもあるので、FUN-GPでは比較的容易な下りを使うことになった。

 この賽の河原を初めて走るFUNライダーは心の底から驚いたであろう! これでもかのガレに翻弄されて我を忘れ、転倒したわけではないのに走りをストップしてしまったライダーも見受けられた程だ。また難しいセクションと言えば ほぼコースの最後となるガレの上り右コーナーも難所で、幸い各所にスタックライダーが散ったから渋滞にはならなかったが、ライダーにとっては心休まる集計ポイントに帰るまでの最後の難関に映ったであろう。こんな風に一見するとFUNライダーではちょっと引いてしまうような池の平だが、やはりクロスカントリー( XC )とはその土地柄に根付くものであり、ガレの醍醐味を知った 池の平大好きライダーが大勢いるから面白い。




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 記念すべくJNCC 第一回中部東海大会 FUN-GPを制したのは Bクラス #139-小木曽晃。小木曽はジョニエル-G でもスタック者続出の最頂部で、衆視の中XR200でクリアーするという活躍を見せていたが、エルニドにはもっとパワフルでちょっと古い2ストKDXを持ち込みスタート前から覇気を漂わせていた。スタート直後の大転倒はご愛嬌だったが、その転倒にもめげず終始力強く、またウィリーを混ぜた楽しい走りで他を圧倒した。この日の小木曽は着用していたSTEVEハッチにもらったというレアパンツの神通力のせいか? 優勝候補(総合)と見られていた SA #09-神馬健がことごとく小さな渋滞にハマる中、運をも味方につけたように渋滞に引っかからなかったようだ。しかし、やはりこの快挙は小木曽の実力とその表に出たレーシングスピリットによるものに違いない。




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 FUN-GPで驚いたのがXLディグリーのノーマル車を駆るオールインクラスの #852-中根茂之。クロスオーバーのオーバー50枠に入る中根はマシンからしてそう本格的なライダーとは思えなかったが、見事に1周を周回して見せた。 何が見事かと言えばスタッフの車検時の見落としにより、中根は前後ノーマルの公道タイヤを履いての出場だったのだ!  見ようによればそのノーマルタイヤがガレに幸いしたかもしれないが、それでもマディやアップダウンでは相当苦労したはず。 この中根から、本人の目標だったと言う1周完走が出来たと聞いて、本当に嬉しかった。(でもこれからは絶対にタイヤを履き替えるのを忘れないで下さいね!)

COMP- AA

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 さあ全国のエンデューロファンが注目する COMP-GPのスタートだ!
すっかり定着したAAクラスのエンジンデッドスタートから飛出したのは #7-ヨッシーだ。これにスタートに有利な #4-澤木と #2-石井がの2ストGASGASが続き、そのダッシュと称呼し合うように "ボイスオブJNCC" 川辺のマシンガン実況が炸裂する!。(注目のチャンプ小池田はスタート 4位とまずまずに付けた)

 FUN-GPライダーもかなりのものだったがやはりAAライダーは別格で、もうスタートだけで興奮してしまうのはなぜだろう。 また後半戦ともなると続くAクラストップ集団の勢いは凄まじく、その弾けるような勢いは、昇格 3シートに向けてまるで死闘が始まったかのようだった。




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 超スペシャルな池の平だけに、いつにも増して大注目のファーストラップ。もう目の肥えた XCフリークは見晴らしの良いポイントに陣取っており、池の平だけに全く読めないトップを待った。そして歓声の中 1周をほぼ終え戻って来たのはチャンプ小池田、すっごいオーラだ!。かなりのXC通でも「本栖や爺が岳には無かった池の平の上りガレに未経験な小池田は、かなりの苦戦を強いられるであろう。」と読んでいたと聞くが、この堂々とした走りはどうだろうか? 過去幾多も行われてきた池の平でも数える程しか使われなかったという「賽の河原 上り」も無事こなして来たという事か? そして、なんと 2位は僅差で #2-石井正美。後日談で小池田が「2位を離していると思っていたら石井さんがいて驚いた!」というくらい切れの良い走りで、小池田はしばらく石井を離せなかった。「大嫌いなコースだ!」とレース前から言っていた石井だが、その嫌いなコースでこの走りはどうだろうか? この時点でトップ 2は 3位を15秒も離して快走を続けた。




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 2~ 3周目、石井がガレに手こずり遅れだすと、替わりに台頭して来たのは AA #48 ニューフェースの 押川雅政。押川は JNCC初参戦のMX-IAライダーで、RMZ450を駆るライディングはまだ荒削りだが、今回檜舞台となった「賽の河原」での走りは それは凄まじかった! その気風の良い開けっぷりには誰もが戦慄を覚える程で、半端ないガレの中ただ1人ビッグガンに全開を食らわし、他のライダーを蹴散らすように圧倒していた。(この模様は Jdvd で紹介されているので、是非見て下さい。)




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 4周~中盤、この頃になると賽の河原を上りきった地点の渋滞が顕著になり、いよいよ池の平劇場の始まりか? JNCCとしてはけっしてこのような状況を望んでいる訳ではないが、反面このような状況に勝負を賭けているライダーがいることも否めない。 トップ小池田のラップタイムは序盤の 8~9分台から10~12台と落ちるが、渋滞の中も懸命に押しを入れて安定し、トップが替わる気配は無い。こんな中非常に面白かったのが 2位争いだ。押川、そして今期好調の まちゃや イシゲはその好調を維持し小池田の背に迫るも安定感にやや劣り、脅かすまでには至らない。 そしてこの頃になると最近力を付けて来た #28-星野恭平が、この小池田に続く3強に絡み面白くなってきた。コースが短い上に 1周何度転倒するか判らないこの池の平劇場、それこそ毎周 2位が入れ替わるようなピット泣かせの展開になった、それも自分のライダーの順位が判らなくなってしまうのだから仕事が出来なくなってしまうのだ!。




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 でもこんな状況下で威力を発揮したのが JNCCが誇る(ちょっと言い過ぎか)GSMグランドスラム集計表示システムだった。ジョニエル-G ではコースアウトをした車両にコードを切られ途中退場というお粗末であったが、このエルニドでは空中アンテナを用意し万全を図った。ハイテクを用いたシステムからして当然と言えば当然なんだが、順位が混沌とする状況下で クラス順位 クラス前車までのタイム差 レース時間経過 の 3情報をリアルタイムでライダーに正確に伝えるシステムは、ライダーが自身のレースを創造することを可能にし、また大きなモチベーションを与えることになる。もちろんピットが順位を判らなくなっても全く問題は無く、このシステムは良い意味で今後ピットの役割さえも変えていくであろう。





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 5周目頃、誰もがその走りに大注目していた押川に変調が! 走りに精彩が失せて来たと思ったら、なんとラジエターから白煙が吹いているではないか! このままいけばトップは無理でも大金星の 2位の可能性は大いにあったと思った押川であったが、ここで経験の無さが露呈してしまったようだ。たぶんラジエターファンを付けていないレーサーで出場したのであろう。本当に残念だが、これではもうどうにもならないだろう。

 ここまで賽の河原上部の渋滞はかなりなものに成長するが、レーシングコンデション維持を目的とするスタッフの懸命な補助作業により、ある一定のコンデションを保って来た。しかしレース 2時間経過直前になって、ライダーとスタッフ双方の疲労と、ポツリポツリと降り出した空模様を考慮しコースショートカットが決定された。 JNCCの方針としてはセオリーどうりに行っても大なり小なりの不公平感の出てしまうショートカットは極力行なわない方針であったが、それでもこの池の平の夕立は本当に怖かった! 尚、このショートカット解禁はレース終盤に差し掛かっていたので運不運の明暗がよりハッキリしてしまい、AAでは まちゃや #30-原田 等が不運だった。



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 ショートカット後は「ネコバス転がし」「賽の河原」の上り下りのスペシャルステージを全てカットした まんまFUN-GPコースとなるわけだが、誰もがゴールまでハイスピードレースが展開されると思った矢先、とんでもない事態が発生!  それはFUN-GPでも渋滞までには至らなかったコースの最後となるガレの上り右コーナーに、適度にライダーを分散していた難セクションがスポイルされたことにより、なんと大量のライダーが一気にこの難セクションに飛び込んでしまったのだ! このためAAでもCBでも技量が関係なくなるような渋滞が急発生し、否応無しに最後の大難関となって全てのライダーに立ち塞がることになってしまった。こうまでになるとこの渋滞でそう大きな順位変動があったとは思えないが、それでも疲労困憊のライダーにとってこの難関は、心身ともに折れそうな、それこそ筆舌で表せられない程の試練だったろう。本当に辛い思いをさせてしまった。




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 COMP-GP優勝は 小池田猛。1周目にトップに立つと誰にもその座を開け渡す事無く、堂々の横綱相撲で今期 3勝目を獲得した。 そして今大会の小池田は、走りはもとよりコメントも立派なものだった。ハードなガレのコースに真摯に向合うも「最後までは攻め切れなかった」事を反省し「今後はそれを克服したい」というコメントは、いかなるコースであっても一戦一戦を全力で戦うという姿勢の表れであり、単に強いチャンピオンとしてだけではなく、多くのライダーが尊敬する真のチャンピオンとして成長しているように見受けられた。



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 そして激戦の 2位争いを制したのが 星野恭平だ! まちゃとイシゲとバトルを繰り広げ、堂々と、そして伸び伸びとしたライディングで一気に頂点まで一歩の 2位まで駒を進めた。 この星野の快挙は正にエンデューロAAシングルライダーにとって脅威の現実であり、今まで小池田猛と鈴木健二はワールドクラスの別格と位置づけておけばよかったものの、星野の台頭には真っ向勝負しかありえなくなった。そう XC、エンデューロの戦国時代は小池田ではなく、この否応無しに直視しなければならない星野恭平や、経験を積めば怖い存在になるであろう #47-田中太一によってもたらされるのかもしれない。 また今回は復帰第一戦でリハビリを兼ねての参戦だった MX-IAであり AA #17-杉本高規も星野の活躍に冷静でいられるはずはなく、完調ともなれば必ずプライドを賭して来るだろう。 今回は押川という 台風になりかねない「熱帯性低気圧」も誕生した エルニド池の平大会。 MXライダーやTRライダーを飲み込んで、XC、エンデューロが更に大きく成長するであろう戦国時代がもうそこまで来ているようだ。
( 気持ちで負けるなAAシングル! たんに受け身になっていないで、攻め込む気迫で戦ってほしい!)


COMP- A

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 昇格争いが俄然面白くなる後期の初戦、そして毎年必ず大波乱が起きるのがこのエルニドだ。過去にも前期をブッチギっていたライダーが大崩れをしたり、絶好調ライダーがレースを落としたりと、やはり昇格がチラついてくると固くなってしまうのか? でもこういった大きな精神的プレッシャーを自身で克服してこそ、名実共に最高位のAAライダーとなれるのだ。

 今期は別格の強さを見せている #01-森耕輔は一方で TR-IAライダーという肩書きを持ち合わせ、今回は本命どころか、総合で何位までいけるのかが興味となっていた。 案の定スタートから 3周までは完全な走りで他を圧倒していたが、渋滞による GOストップが始まった4周くらいからはそれまでの走りとリズムが違いすぎたのか? 時々かなり遅れをとり Aクラストップ集団に飲み込まれて行った。  また ビッグディア ジョニエル-G の 2戦で一気に昇格候補に躍り出た #03-石田信孝は 森のストッパーとして期待されていたが、2周目の「ネコバス転がし」下のマディに大ハマリをしてしてしまい、序盤から大きなハンディを背負ってしまった。




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 こうして今年のエルニドも序盤から例年のごとくの展開になったが、こんな中トップグループを形成したのが 森に続く昇格候補の実力者 #08-鍋倉敏秀 #217-山内真樹 と #02-千葉哲也 #170-尾仲敦志 だ。 そして 4周目、トップの 森 を交わして来たのが何と 尾仲敦志だった。これまでもコンスタンスにシングル入賞を果たしているライダーなので今日は調子が良いのだろうと見ていると、その後の 5周も 6周も、何とAAシングルの上を行くこの Aクラストップというポジションを堅持しているではないか! でもそんな訳は無いだろう もうそろそろだろう? と見ていると、これが落ちていかないどころか益々安定感を増し、その大柄で豪快なライディングには覇気さえも感じるようになってきた。

 そしてこの尾仲と共に Aクラスを俄然面白くしたのがチバテツこと千葉哲也だ。千葉は昨年のエルニド ザ・本栖ファイナル Aクラスで優勝し話題をさらったが男だが、何と1時間40分経過頃にはあの 森をも抜き去り 尾仲の背後まで迫って来た。 今年の前半は全く良いところがなくライバルのマークも緩かったであろうチバテツの、この切れ味鋭い走りはどうだろうか! チバテツが中盤の 6 7 8 周に叩き出した11分台というラップタイムは AAの 3〜 5番手のラップと同様であり、これでトップ 尾仲を一気に射程圏内に捉えていった。

 しかし チバテツに迫られるものの 尾仲の快走は揺るぎなく、誰もがこれは 尾仲の大金星かと思い始めた2時間経過頃、二人にとって明暗を分けることになる運命のショートカットが行われた。 そしてこの時、池の平における勝利の方程式を示唆しているような事態が 尾仲のマシンに起っており、それは何んと パンクであった! それもパンクした状態で 尾仲はもうずいぶん走り続けているらしいから、これはどういったことなのだろう? 何でも 尾仲は「チューブリス」というパンクをしてもタイヤがリムから落ちない新兵器を採用していたらしく、このパンク 0 気圧がガレの走りに幸いしたらしいというから驚きだ!(バラシてごめん) しかし、いくら落ちないチューブリスでもスペシャルステージが全てカットされたのではたまらなかったのだろう。高速となったレースに対応が出来ないところをチバテツに攻められ、小池田に「LAST 1周」が出される直前 2時間40分、とうとう Aトップが入れ替わった!




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 Aクラス優勝はチバテツ。 なんという強い運気を持ったライダーであろうか? ガレを研究し「トラタイヤ」に賭けた勝負師魂が功を奏したのであろうが、それにしても 2位や 3位の活躍ではなく、A という最高位 AAに必ず食込むクラスでの エルニド 2年連続優勝はどんな凄いライダーでも狙って出来る事ではなく、ライバルはその存在を厳粛に受け止めるしかないだろう。 前半戦結果が出なくモチベーションが低下したであろうライダーが、クラス優勝どころか総合でも 7位の入賞を果たし、JNCCの看板ライダーであるAAシングル 4人の上をいったのだから XCは面白い。 ただこのチバテツ、表彰式のトークバトルでは吉本興業から派遣されてきたような 尾仲に完全に負けており、今後の尾仲に変な自信を与えてしまったかもしれない。(笑) 2位には実力者の 鍋倉が今期最高位で入賞し、3位には 尾仲が踏み止まった。


COMP- CB

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 47人のライダーで争われたこの JNCC- CB最激戦クラスでは様々なドラマがあったようだが、何を差し置いても初出場優勝を果たした #927-菅沼賢治を紹介するしかないだろう。 菅沼のクラス優勝/総合19位という成績は 9人ものAAライダーに後塵を浴びせたどころか、Aクラスであれば 5位入賞にあたる賞賛ものだった。 しかし本当の快挙は表上の このリザルトではなく、菅沼の真価とは愛車 XR200を駆ってこそのものであった。 小池田もチバテツも大活躍をしたが、この池の平劇場の主役はある意味 菅沼とちょっとボロいドノーマル XR200であり、華やくスターライダー達の活躍と共に「池の平伝説」として語り続かれていくにちがいない。

 また嬉しかったのが、これまた古い XR250Rを駆って見事 9位入賞を果たした #840-河瀬亘 だ。 何てったってジェットヘルにバックルが皮の HI-POINTブーツを履き、レース中の表情たるや もうそれは真剣でいて楽しそうで、河瀬を見られただけでも池の平で開催して良かった! と思った程だった。


大荒れのAAS

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 このエルニド池の平は、大波乱の予想どうり(?)チャンプ小池田 等一部のライダーを除けばショッキングとも言える程の結果であったが、これも XCの奥深さで、ファンにとっては醍醐味でもあるのだろう。 中でも「ガレの池の平で優勝狙いか!」とエントリー時に話題をさらった 田中太一の 6位入賞、#13-大川原潤 の 5位入賞(自己最高位)、原田健司 の 7位入賞、#15-真田治 の 8位入賞(自己最高位)、は これだけのオールスターが集結した中の堂々たる快挙で、見事と言うしかない。 また一方で明暗を分けられてしまったような #4-澤木千敏 #6-ユウタロウ #7-ヨッシー #9-ヤスオミ は正統派エンデューロライダーの代表格であり、また誰もがこの池の平育ちであった。当然AAシングルライダーという力量からしても、池の平ではその誰もが優勝争いに絡んんでもおかしくないと予想されていたが、この結果はどうだろうか! その原因を考察してみたい。




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 AAS不振の原因は 「ガレ一辺倒」「過去イメージの引きずり」「ムース採用の失敗?」と 3つあり、これが複合的に働いたことにより、ガレ有利と見られていた正統エンデューロライダーが MX-IA出身ライダーや スーパーTRライダーの後塵を浴びる事になってしまったのではないだろうか。 

「ガレ一辺倒」
 XC のコースは様々な要素が絡み合った複合セクションで構成され、その複合セクションを攻めるに欠かせないリズム変化には経験の少ない MX-IA では付いていけない傾向があるが、その点エンデューロらしさでは最右翼とのイメージのある池の平は その要素では際立つものの構成はシンプルで、極論すれば「ガレ一辺倒」になる。 よって エンデューロライダー特有の「リズム変化のうまさ」はあまり必要とせず、超ハードで困難極まる「ガレ」であっても、それだけを攻略するば良いのなら元来バイクを操るテクニックは別格なものを持つMX-IAライダーだから、マシンに適切なセッティングを施した上でガレに慣れてさえくれば、エンデューロライダーに引けを取らなかったどころか今回のように素晴らしいパフォーマンスを見せる事が出来たのだろう。また 田中太一にしては言うに及ばない。

「過去イメージの引きずり」
 今回顕著だった事は、池の平に経験の無かったライダーの大活躍だった! 言い方を替えれば池の平育ちは振るわなかったことになるが、これは幾度も痛い目に有った過去のあまりにも強いイメージが染み付いてしまっており、ライダーレベル(面子も含めて)もマシンも大幅に向上してしている " 現在 " に対応出来なかったからなのではないだろうか? その点 池の平 初参戦ライダーは真っ白だからガンガン行けるし、高性能マシンによる走破性向上により、過去であれば誰もがソツなくこなすしかなかったセクションであっても攻めて行けたのであろう。

「ムース採用の失敗?」
これはある有名AAライダーから聞いた話なのだが、パンクの心配が無いムースタイヤに拘りすぎたことにより悪い結果が生じたのではないかとの事。 確かにパンクはレースを失うくらいに重大な事態となり、池の平のガレともなればれば誰もがパンクを警戒することは当然だと思うが、究極的にはガレ勝負となるこの池の平で体感空気圧 0.8位のムースでは、0.5以下に落としたチューブ選択車と比較してかなりのハンディを背負うはずだ。 勿論 小池田や 星野等ムース使用者でも問題なく成果を上げているライダーはいたが、エンデューロライダーだからこそ これまでの経験を生かしこだわり、ムース選択者に対し少しでもガレで有利になるチューブ選択をしても良かったのでは ないのだろうか? 今回AAシングル池の平育ち の全てがガレで跳ねやすいムースを使用していたが、実際チューブで勝負に出た九州 原田等のガレパフォーマンスとでは、明らかな明暗差が生じていた事は否めなかった。




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 ただ正統派エンデューロライダーの不振にどのような理由があったにせよ、2位 星野の快挙は揺るぎ無いものであった。 今までにもJNCCを覗いていったMX-IAライダーは多々いたが、AAライダーに叩かれても叩かれてもエンデューロに腰を据えていった星野の最近の飛躍は本物であり、池の平では 押川と共に新しい血が息吹を上げているようにも感じられた。エンデューロライダーに油断や奢りがあったとは思えないが、片や XCやエンデューロという新天地で、一からの挑戦者として勝負を賭けようと決意したMX-IAライダーとのモチベーションの差は大きかったのかもしれない。星野だけではなく、マシンがオーバーヒートで沈むまで一心不乱に小池田の背中を追った、押川の光を秘めた挑戦者の目付きも忘れられない!

Greeting

(大会プログラムに掲載された Greeting です。)

 今年は週末の度に雨にたたられ、アウトドアスポーツにとっては大変でした。梅雨からも長雨でこれでもかという感じでしたが、それでも夏は戻りJNCCも後半戦が開始されます。ライダーの皆さん、お変わりございませんか? この度は出場規制という負担をおかけしてしまいましたが、それでも全国から大勢お集まっていただきました。心より感謝をしています。

 さて今回のグリーティングではそろそろ気になるであろう来期構想につきまして紹介させていただきます。時期的に確定情報ではない事とをご承知いただかなくてはなりませんが、宜しくお願いいたします。

 北からはまず、スポーツランドSUGO でAAAGPを開催いたします。これは2年に1度のAAGP開催をSUGOで行なうという構想によるもので、予定どうりです。続いては今年のAAGP開催による評価を頂かなければなりませんが、個人的には是非 チーズナッツパーク でもやらせていただきたく思っています。そして信越ではジョニエル-G を 爺が岳SKI場で、北陸では COSMOスポーツランド、そして関東はコース開拓の進捗が進めば ガッツ木更津 でやりたいですね。

 中部東海の 池の平 は、駐車場キャパシティやコースキャパシティの問題で来期はまだ何とも言えませんが、強い個性が光るコースですので続けられれば良いですね。ただもしJNCC開催は出来なくてもCGCでは開催してくれると思いますので、期待して下さい。そして関西大会で注目を集めパンゲアは、残念ながら来期の開催は出来ません。試験的に行なわせていただいた今年の大会でしたが、地権者が200名と多くなかなか使用方針を一つに纏める事が難しいようです。ただ 門市長さんは「市で全委託を取付け一本化したい」と意欲を見せて下さっていますので、実現すればまたクロスカントリーが開催出来るかもしれません。尚 まだ発表出来る段階ではないのですが、同じ淡路でパンゲアにもひけを取らない本格コースが芽吹こうとしています。勿論来期開催というような具体的な事は言えないのですが、近い将来の楽しみになればと期待しています。

 そして来期関西大会を検討しているのはあの プラザ阪下です。安全を考慮した「エンデューロクロス」的テイストを盛込む予定で、実現すればサザンハリケーンの復活になります。 このプラザ阪下で開催するクロスカントリーは、上級者にはピーンと糸を張ったような緊張感を楽しめるスリリングなハイスピードXCとなり、初中級者には実力が充分に発揮出来る正にFUNライディングを堪能出来るXCとなります。 3〜4戦の選手権候補地なら要素的にバランスの取れたコースが求められるでしょうが、6戦以上の選手権ならプラザ阪下や池の平のような両極端の個性大会が有っても良いと思いますし、逆に無くてはならないのかもしれません。JNCC常勝のライダーでもこの大会だけは地元スペシャリストには勝てない! なんていうことが起きそうでワクワクしますよね。





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 西日本では テージャスランチ、このコースは個人的には日本で最もクロスカントリーらしいコースと思っている程の素晴らしいコースなので欠かせません。 そして来期構想の目玉となるかもしれないのは広島から車で更に西に4時間、いよいよ九州大会を実現したいと計画しています。候補地はパンゲアに匹敵するほどの規模で、実現すればそれはそれは美しい大自然の中での大会になります。 この九州大会、現時点でまだ視察を行なえていないので開催に関してまだ断言は出来ないのですが、AAGP猪苗代では発表出来ると思いますので楽しみにしていて下さい。

 このように来期は以上全 9候補地から選ぶ事となりますが、最終的には 全 7戦で 6戦の有効ポイント制 で行なう予定です。そしてここで一つお願いがあるのです。それは九州大会が実現しても、関東以北のライダーの方は無理して出場はしないでいただきたいのです。不景気は底を打ったようですがそれでもまだまだ厳しく、いくら高速料金が格段に安くなっても九州ですと日数を費やすでしょう。大好きなクロスカントリーを長く楽しんでいただくには経済的な無理は禁物です。出場台数規制をするわけではないので遠方からのエントリーは大歓迎なのですが、本当に無理はしないで下さいね。 来期に行なわれる有効ポイント制とは、シリーズでの勝負を賭けようとも 1戦の欠場ではあまり影響はないように工夫されたポイント制です。どうぞうまく活用して下さい。

 この九州大会が実現すれば 2011年は是非北海道大会を行なわせていただきたいと思っています。ただ全大会に出場して下さるライダーの経済的負担は九州と北海道を同年度で開催するとかなりのものなってしまうので、今から九州と北海道は隔年で行なう方針を立てています。そして状況によっては初期定着を目的として、九州大会を同開催地で2年続けて行なわさせていただいた後に北海道大会となるかもしれません。いずれにしてもまだ先のことですので、概ねの方針とご理解下さい。

 さあJNCC初開催となるエルニド池の平、このコースは JNCCの親善大使とも言える Randyホーキンスが過去に走っているコースで縁もあります。 今回は地元の雄である 藤江道泰氏率いる CGCの全面協力を得て開催が実現し、エンデューロライダーである服部義昌氏が氏の長い経験を生かしたサプライズのコースレイアウトで華を添えてくれました。 そして嬉しい事には怪我で欠場していた AA #11- ヒデこと松尾英之と AA #17- 杉本高規の2人が復帰を果たします。このAAシングルに続く元気組が活躍してこそレースが面白く、更に充実したレース展開となるでしょう。

 それでは出場ライダーと観客の皆さん、いよいよ JNCCの後半戦が開始されます。ガレの「エルニド池の平」を存分に堪能して下さい!