2010 JNCC九州阿蘇大会 紹介 by 星野正美
会場:阿蘇くじゅう国立公園 特設コース 天候:快晴・標高 900m 後援:ファクトリー
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9月26日 新情報!
( メイン駐車場 ) ウィンドウ広げて、クリックで拡大!
JNCC来期九州大会について紹介させていただきましたが、練習走行の可否や大型バイクでの参戦等に関する問合せを何件かいただきましたので、現地から更なる情報収集を行い注意事項と合わせて紹介させていただきます。
まず正式名称は予定していた単なる シンラではなく、これまでこの地で実績を重ね開催されてきたXCの名称を継承し「JNCCグリーンバレー森羅 阿蘇九州大会」とさせていただきます。 開催日は 4月11日 を予定していますが、前後1週間位の日程調整はあるかもしれません。
そして今期後半戦から始まった 定員制は、グリーンバレー森羅 ではとりあえず 400台 としておきます。なぜとりあえずかと言いますと、工夫をしなくても本部が置かれるメイン駐車場周辺で 200台、グライダー飛行場周辺で 200台(本部と道路を挟んで対面側となりますが、立体交差トンネルでマシンに乗ったまま行き来が出来ます。)、そしてその他にも晴れ限定で 200台以上収まるエリアなどが本部周辺に有り、エルニドやアルバトロスで行った(行う)省スペース化を行えば、余裕で 500台以上まで引き上げる事が可能なのです。
( GV森羅 コースの一部 ) ウィンドウ広げて、クリックで拡大!
練習走行に関しては残念ながら一切行えません。
そして、もし強行すれば周辺住人から必ず通報され、警察に逮捕されることになります。(パトカーは15分で来るそうです。) この背景には「環境省」の「国立公園の保全管理」という大前提が有り、これほど厳格という事は、それだけ貴重なる保護地であるということになります。 そうなると このような土地でなぜ XCが開催出来るのか? と思われるでしょうが、それはこの グリーンバレーEDが 一方で「防火帯路の維持管理」を目的に開催を行っている からであり、シンプルに言えば「モーターサイクルが防火帯路を走る事で草木の発生を抑え、また破損個所を大きくならない内に発見する。」という役割を担っているからなのです。よって比類無いほど広い幅員のコースではありますが、更にコース外までという走行は厳禁で、違反者が目立つようだと開催の継続が出来なくなります。先の視察レポートでは「奇跡的なXCコース」と紹介致しましたが、それは以上の理由によるものでけっして大げさなものではないのです。
しかし練習走行は出来ないものの、ファクトリースポーツコーポレーションによる GREENバレーED が 同地で今年11月22日に開催 されます。JNCCより多少コース長は短くなりますが、それ以外はほぼ同様になりますので、練習走行として走りたいという方も是非出場されてはいかがでしょうか。 http://www.factory-sports.com/greenvalley-enduro/
( GV森羅 コースの一部 ) ウィンドウ広げて、クリックで拡大!
次にスピードに関してですが、新情報によりますと野焼き後に行われる 草木の無いフラットな 春大会と草木が生い茂る 秋大会では、コース幅員の差と格段に異なる視界の広さの差により大きな違いとなります。 先の視察レポートでは「AAライダーでも70km以上のスピードになることは滅多にありません」と紹介しましたが これは秋大会のデータでした。JNCCが開催される見通しの良い春大会の実績では「 70kmが 80kmになり、AAトップクラスの平均速度は時速はおよそ 50kmで COMP全体のアベレージは時速 35〜40kmくらいになります。また初中級者トップクラスの平均速度は時速 40kmで FUN全体アベレージは時速 30kmくらいになります。一方最高スピードについてはコース選択にもより、グライダー飛行場サイドの見通しが利く平坦路を使用した場合には瞬間120kmを越えますが、初年度は使用しないと思います。(SUGOのBAJAストレートのようだとイメージして下さい。レーサーは吹き止まってしまいます) またここよりはスピードが落ちますが、その他にも見通しが利く平坦路で100kmを超す個所があるとの事です。
そして完走率はこれまでグリーンバレーEDを開催して来た ファクトリースポーツコーポレーション によりますと、初中級クラスも上級クラスも雨天でおよそ 80%ということですので、新品タイヤの装着率が高いJNCCでは、もう少し向上すると予想しています。そしてこの数字を見ても、グリーンバレーXCはけっしてゲロではないと理解出来るのではないでしょうか。
尚、関心が持たれるタイヤ種は 晴れならミディアムかミディアムソフト、雨天なら迷わずソフト(軟質雨天用)がベストで重要です。 またギア比変更についてはライダーの考え方によって異なりますが、COMPクラスはテクニカルセクションがあるので、ノーマルがベターです。 一方 FUNクラスは極力マディになりやすい柔らか土壌地は避ける方針である事から、天候にもよりますが、レーサー出場の場合は多少ハイギアに振ると良いかもしれません。(公道走行車は不要!)
また忘れてならないのがガソリン消費量です。本当に気持ちが良い爽快感あふれるコースですが、その気持ちよく開けられることが反映し、通常の XCより20%は余計に燃料を消費してしまう のです。よってガス欠にはくれぐれも十分に注意をして下さい。(逆走は厳禁 直ちに失格で、リタイヤになると全レースが終了するまでマシン回収は行えません。)
( OFR大型ツアラー at ジョニエル-G )
パンゲア同様 グリーンバレー森羅 でも大型ツアラーの参加を呼びかけていますが、一つ理解してほしい事は「JNCCグリーンバレー森羅 はあくまでもクロスカントリーレースであって、海外ラリーのように地平線までフラットな直線が続くようなコースではないということです。」 そういった見方をしていただければ、日本においてオフロード大型ツアラーの魅力を引き出せる有数のコースとして大いに期待して下さい。 グリーンバレーは幅員が広く見通しが利き、コースがあまり荒れていなく(特に春は)、小さなコーナーや鋭角なコーナーが少なく、それでいてニュージーランドのような半端で無いスケール感と楽しい起伏があるので、大型ツアラーでもその醍醐味が充分味わえるのです。(もちろん林道等の公道と異なり、対向車の危険やスピード違反もありません。)
但し XCはいかなる天候下でもその魅力を見いだし行うスポーツですから、大型ツアラーの場合以下の要点を理解し、しっかり対応をして臨んで下さい。
1)COMPコースには雨天になると難易度が上がるテクニカルセクションが含まれるので、極力 FUNクラスに出場して下さい。
2)4月11日の開催日は好天確率実績のの高い日を選んだ日程ではありますが、それでも天気ばかりは断定出来ません。そこで事前の天気予報をよくご覧になり、雨天になりそうな場合は必ず雨天用の新品軟質タイヤとビートストッパーを装着し、時には 0.7以下の空気圧でも走行出来るように準備をして下さい。
3)前日に行われる、レースコースが解放される 2〜3時間の長時間試走会に参加して下さい。安全に寄与する公式練習となる事は勿論ですが、レースと異なり余裕を持って走行出来るので、レースより楽しめるかもしれません。
以上雨天も想定して注意事項をお伝えしましたが、晴れであれば起伏ある COMPコースであってもその80%は「四駆ではないノーマルタイヤのパジェロミニ」で走行出来るコースですので(実際 9/16 に走行しました。)、パジェロミニよりは遥かに運動性能に優れている大型ツアラーなら、準備さえ疎かにしなければそう深刻に捉えることはないのです。それに現在行われているグリーンバレーEDでも実際に大型ツアラーの参加が有り、この比類無いコースを楽しんでいるということです。
( 2008- AAGP菅生 )
最後に、グリーンバレーはJNCC自身が心底驚いたコースというわけなのですが、特に本州のライダーには「こんなにも雄大でとびっきりの大自然の中を走れるコースがあったのか!」と是非知って頂きたい と願っています。 そして、まずは一戦をキチンと行いその評価をいただいてからでなくては断言はできませんが、もし良い評価を頂く事が出来、また11月の開催が可能であれば、2011年の AAGPはこの グリーンバレーで開催させていただきたいとも思っています。世界のGNCCライダーがどのようにこの グリーンバレー森羅 を攻略するのか? このコースをGNCCライダーがどう評価するのか? そして同行の USAメガマガジンの記者は、世界に向けてこの グリーンバレー森羅 をどのように紹介するのか? 想いは広がり尽きません。
尚、会場となる阿蘇までの 東京からのハイエースサイズのガソリン代はおよそ3万円くらいでしょうか、乗合い二人で出場すれば交通費だけなら¥15,000となりますので、是非この比類無い グリーンバレー森羅 を体験してみて下さい! ライダーそれぞれにより感想は様々だと思いますが、多くの方が大きな感動を得られことは間違いないと思っています。 九州では JNCC初開催となる「グリーンバレー森羅 阿蘇九州大会」、どうぞご期待下さい!
9月16日 視察
( 阿蘇くじゅう国立公園 )
9月15日から3日間、来期スケジュールを構築する上で基点となるであろう九州大会の視察に行ってきました。会場予定地は 阿蘇くじゅう国立公園に位置する標高 900mの広大な某所 で、話には聞いていたもののそのスケール感は表現のしようが無いほどで圧倒されました。
九州大会開催は JNCC創立時からの計画であり全日本選手権としての使命でもあると考えていたので、視察前はそんな使命感が先に立ち、大きな期待感というようなものはありませんでした。しかしこの奇跡的な XCコースに触れたとたんそんな思いは吹っ飛び、このコースを知り得た幸運に震え、コースを育て紹介して下さった九州オフロード界の重鎮であるファクトリー山野社長への感謝の気持ちを抱きながら、使命感は「このコースを全国の、いや全世界のXCライダーに紹介しなくてはならない!」という決意に変わって行きました。
(手前の芝路から山裾に横たわる深緑の杉林帯までコースですが、これも全容ではありません、一部です!)
規模はあの東洋一を謳った 20km長のパンゲアを遥かに越し、初回大会に内定した来期 第2戦では、手始めに COMPコースを 20km とします。(FUNコースは15km) パンゲアと異なる点はそのコースレイアウトで、パンゲアではそのコース長を稼ぐため造成地に効率的にグルグルとコース配置をしていきました。しかしこの シンラ(仮称)は超広大な阿蘇外輪山における、山火事対策のために設けられた幅員 15mの防火帯路を核としたコースレイアウトになるので、一方向へ山岳縦走をするように、そのコースレイアウトが使用するエリア面積はパンゲアとは比較にならず、走っても走っても全容が掴み切れない程の大きさとしか形容のしようがないのです。
「 The Heaven ! 」ウィンドウを思いっきり広げ、画像をクリックして下さい! (09年9月16日 撮影)
またパンゲアは人工的な造成地上に造られたそれはダイナミックなコースでしたが、シンラは阿蘇くじゅう国立公園という手付かずの大自然に大胆にレイアウトされたコースとなり、二つは対比して異なります。 また時には雲海も見下ろせるという シンラのコースは単なるアップダウンだけではなく、帯状に右左とリズミカルに傾斜するコース上の多彩な起伏を越えて行く様は、「天空のディズニーランド」とでも評したら良いのか? それとも XCライダーの天国か? いずれにしても決して大げさではなく、日本を通り越し世界でも有数な XCコースであることに相違ありません。
詳細について少し触れてみましょう。土質は黒土と赤土が混在するもので、黒土は火山灰なのか? 雨天時チュルチュルと全くグリップを失ってしまう本州の黒土とは異なり、新品タイヤなら雨天でもけっこうグリップするようです。そして一見するとスピード超過が気になる感もありますが、実際には防火帯路といっても自然の風雪に晒され続けているので変化に富みけっしてフラットではなく、AAライダーでも70km以上のスピードになることは滅多にありません。その他コースメニューとして COMPクラスへは V字谷等のウッズやテクニカルセクションを用意し難易度を高め、FUNクラスへは シンラでしか絶対に味わえない天上界のライディングを提供 します!
(特筆として、この シンラはパンゲア以上に大型オフロードバイクがマッチし、その醍醐味を堪能出来る非常に希少なコースと言えます。)
来年春の開催を予定している シンラでは、あまりに広大なためパンゲアと同様に競技時間か周回数のいずれかによるスペシャル規定となる見込みですが、前日土曜日にも「 2〜3時間のコース開放!」という、レースと同時間長の嬉しいスペシャル走行タイムを用意 しようと思っています。これは現実的に徒歩での下見が不可能になる事態をカバーする安全対策であり、走行スピードは制限されますが「通常では絶対に走れない国立公園の規制下にある大自然の真っ只中を、その景色を楽しみながら走行出来る。」という一生忘れられないであろうライディングを提供することになります。
(レース中はあまり景色を楽しむ余裕は無いでしょうから)
( 森羅 )
ただ、このJNCC九州大会 シンラの開催時期は、特殊な制約があることから 4月に限定 されることになります。その制約とはコース上の草木を一掃する「野焼き」後に行わなければならないことであり、3月 行政によって行われる「山火事の防止と灰による肥料効果を狙った大規模な野焼き」後でなければ、現実的にレース開催が可能となる良好なコースコンデションを得る事が出来ないのです。 尚、一応現時点で シンラの開催日は暫定で打出されてはいるのですが、他メジャー大会とのバッティングを避ける為に現在調整に入っています。AAGP猪苗代までには確定した開催日が発表出来ると思いますので、それまでお待ち下さい。
最後に、エルニド池の平のプログラムGreeeting では、関東以北のライダーに向けて「来期は有効ポイント制になるから九州大会は出場を控えては」と呼びかけましたが、若干ニュアンスを訂正させて下さい。 経済的な無理は禁物ですが、乗合い等をして経費負担を減らせるなら、是非この半端無い JNCC- シンラ阿蘇大会にご参加下さい。「 XCライダーなら、エンデューロライダーなら、この シンラを知らずして日本の XCは語れない!」と断言しても過言ではない程の衝撃的なコースですし、また九州エンデューロ = ゲロ というイメージを払拭する大会にもなるでしょう。 幸い開催時には 高速道路の無料化も施行されているはずですし、日本各地が格段に近くなったこの時期 に全国デビューする シンラは、ある意味 歴史が生み出した誕生すべく誕生した大会かもしれません。 日本 XCを代表する新たな顔として登場する シンラ、この記念すべき全国デビューを JNCCで行えることを心から光栄に思っています。
( AAGP後には、シンラのコース上を車で走行しながら収録した紹介DVDの無償配布を開始しますので、お楽しみにして下さい。)
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