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- 今年2回目の開催となったビッグバード高井富士。地理的には前戦の木島平に隣接するといっても良いシチュエーションだが、こちらはなんといってもウッズセクションの充実ぶりが際立っているのが特徴だ。午後のCOMP-GPは大雨による超マディレースとなったが、午前中に開催されたFUN-GPはドライコンディション。秋の涼しい気候とベスコンの路面に、FUN-GP参加ライダーはゴール後に一様に「楽しかった!」と満足げだ!
- さて、このレースは他の大会には見られない三つ巴のトップバトルが展開された。レース開始早々に上り調子の 河原廉弥がトップを奪うものの、粕谷直輸輝がぴたりとマークし速くもドッグファイトを仕掛けている。1周めを終えてピット前に戻ってきた二人は、それぞれのラインどりで1コーナーへ突っ込んでいく。まるでモトクロスを見ているかのような激しい攻防にギャラリーも湧いた。その二人へ勝負を仕掛けてきたのは、前回は岩井良宏に敗れ総合2位となった 瀧村泰自だ。周回を重ねるごとに順位を上げていき、最終的には2位でチェッカー。接戦を制したのは粕谷で、その差なんと1秒! これぞスプリント的要素の強い FUN-GP ならではの白熱バトルだった。
- 各クラスの勝者が表彰されるホッテストアワード。なぜか優勝した粕谷の表情が終始険しい。その理由は肋骨骨折によるもので相当な痛みがあったはずだが、それでも最後まで耐えて意地で勝利した理由は、「チームメイトの 渡辺 学 のチャンピオン獲得に華を添えたかたったから」だという。おそらくこの日のCOMP-GPで8度目のタイトルを獲得するであろう渡辺を激励するために奮闘した姿は、渡辺を大いに勇気づけたようだ。
- 激闘はFUN-Bクラスでも発生していた。優勝の 武井優大と激しくバトルをしたのは 島田優。二人とも表彰台の常連となるトップライダーだが、わずかに武井がリードしてトップチェッカー。特にラスト1周は武井も無呼吸で踏ん張るほどの激闘だったようで、心臓をバクバク言わせながらの興奮のフィニッシュだった。悔しさを見せた島田だったが「自分のヘルカメを見つけて拾ってくれたのが武井選手でした(苦笑)」と、レースを振り返っていた。
- さて、本戦は久々にWAクラスの 菅原穂乃花 選手が参戦。同クラスには来季WAAに昇格することが決まっている全日本レディースモトクロスライダーの 河合華翔菜がいるが、菅原はさすがのクロスカントリー力を発揮しウーマンライダートップの総合34位でゴール!
- 高井富士はなんといっても “ウッズセクション” がキモとなる。ここでミスするライダーも多くレースの行方を左右する出来事が頻繁に起きている。今季JNCCのゲレンデフィールドはこれにて終了し残すは八犬伝のみとなったが、やはりウッズへの対応力が求められるのがJNCCといっても良いだろう。来季グリーンシーズンの開幕が早くも楽しみだ。

- 瀧村のわずか1秒前でゴールし、総合優勝を獲得した粕谷。実は肋骨を負傷した状態での意地の勝利だった。

- ウッズセクションを攻める粕谷。高井富士の攻略ポイントはなんといっても膨大なボリュームのウッズだ。


- 午後のCOMP-GPでチャンピオン獲得を狙うチームメイト 渡辺 学 達も祝福した。粕谷の熱い想いが伝わり、渡辺はこの日 “V8” を達成!


- 次戦こそは優勝したい瀧村。わずか1秒171差で負けた悔しさを晴らしてほしい。


- 序盤から激しいトップ争いを行った河原は悔しい3位へ。彼もまた最終戦でリベンジなるか?

- オープニングラップから激しいバトルを展開した粕谷と河原。粕谷の アウト~イン の理想的なラインどりにギャラリーからも感嘆の声が上がった!


- FUN-Bクラス優勝、総合でも4位を獲得した武井は実力者の島田と激しい肉弾戦を展開した!

- FUN-GPスタート前には韓国から今年2度目の来日参戦を果たした ナ・ジョンウン から激励の挨拶が行われた!

- 前戦 セブンスヘブン KIJIMA から復活したJNCC 星野代表 によるスタートフラッグで、FUN-GPが幕を開けた!

- 午後には大雨マディコンディションとなったが、FUN-GPは終始ベスコン! 秋のマウンテンコースをエンジョイした。


- 久々に参戦を果たした菅原が、ウーマンライダー最速となる 総合34位 でフィニッシュ!

- チェッカーを受け楽しげに話していた高橋有沙、FUN-WDクラスで2位を獲得!

- ベスコンのビッグバード高井富士、各クラスを優勝したライダーによるホッテストアワード!
